最近の日本のバンドの音源ではダントツの完成度。この入り組んだ音世界をヴォーカルの塔山さんは1人で作り上げているらしい。「0.8秒と衝撃。」とは、この塔山さんと可憐なモデル兼ヴォーカル担当のJ.M.による2人組のことだが、先日「Cookie Scene Night」で観たステージに立っていたのは全部で6人。その時に、このアルバムの1曲目に収録されている「Postman John」が鳴り出したときの、そのまさに衝撃は、一瞬立ちすくんでしまうほどだったが、そのすぐ後には私も「すごい、すごい!」と隣にいた奴に叫んでいたのだ。この「Postman John」という曲は2009年に突如としてドロップされた大傑作。というか、大発明。海外と同様、日本のバンドがダンスやエレクトロやポスト・ロックに傾倒するなかで、ダイナミズムを前面に押し出したぶち切れナンバーはあまりに新鮮。アングラという言葉は葬りたい。そんな表現じゃ、閉塞感ありまくりのむんむんした世界しか想像できない。とにかく聴いてほしい。2100円(税込み)で買えるから、普通の日本のバンドのアルバム買うより安いし。そうだ、もうひとつ言っておかなければならないことがある。彼らのスロウ・ナンバーは心揺さぶられる。0.8秒と衝撃。のファースト・フル・アルバムを「J-POP」の棚に並べようぜ。
(長畑宏明)



























