長い沈黙を続けていたが、激エモ・レーベル、ローヴィットへ移籍し、ここに完全復活の狼煙を上げた。フロリダ発のインスト・ポスト・ロック・バンド、久々となる4枚目のアルバムを発表。全7曲と控えめな曲数とヴォリュームだが、内容は以前よりも驚く程に洗練されていて、ミニマルなフレーズとジャズのフレーヴァーが無理無く融合している。優しく打ち鳴らされるパーカッションの生み出すグルーヴが、じんわりと体を温めて、エレクトリカルな鍵盤から繰り広げられる美麗なメロディが、川の如く流れ続けている。そして柔らかなパーカッションの音と共に、技術を無用にひけらかさないドラムも圧巻。スネアにしても一音一音絶妙にタッチを変えて、比較的起伏が小さく緩やかなメロディに、木目細かいクレッシェンドで表情を生んでいる。前作の絶賛からの長いブランクをものともせず、己のペースで進化を遂げた所がたまらなくクールなのに、作品はハートウォーミング。
(田畑猛)



























